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シューカツ(就活)について考える<その22>

2010年11月05日

その1~21までの「シューカツ(就活)について考える」では、私・白井が考えるシューカツ(就活)の定義である「無料で誰にも警戒されず ①企業間をはじめとする世の中(=社会)の仕組みを理解する期間。②自分自身の人間性を理解し社会人として必要な基礎体力をつける期間。③自分自身と社会の輝かしい未来を切り開くための道しるべとなるVision(理念)とMission(使命)を考えぬく期間」を中心にお伝えしてきました。

思えば、その1を執筆したのが平成21年11月26日ですから、21回まで執筆を重ねるうちに1年が経過したことになります。今日は約1年経ったことと、平成23年4月入社見込み(現在の大学3年・専門1年)学生のシューカツ(就職活動)がスタートすることから、少し企業側に視点を変えて「そもそもなぜに?新卒採用なのか?」について考えてみたいと思います。


シューカツ(就活)について考える<その22>


まず下記のデータをしっかりと把握してください。

<沖縄県内企業への就職後、3年以内の離職率>(2008年度調査)
大学卒業-48.8%(全国平均-35.6%)、高校卒業-63.4%(全国平均-57.3%)

新卒で入社しても3年以内に会社を辞める人が約半分いるということです。
これを企業側から見た場合には、かなりのリスクを背負った投資と考えることが出来ます。

イメージをしやすく、かつ計算を簡単にするために、仮に沖縄県の大卒初任給を20万円とすると1年で240万円の給与(経費)が必要となります。その他に、社会保険や研修費や一般管理費その他をおおざっぱに計算すると、大学新卒ひとりあたり年間350万~400万円程度の経費がかかると言えるでしょう。

一般的には「新卒が一人前になるまでには3年が必要」と言われていることから、社員ひとりで利益を生み出す状態になるまでに、企業側は少なく見積もっても400万円×3年=1200万円の経費かける必要があります。

これを投資という観点でみると、「3年後に成功する確率が50%以下」の案件に対して、ひとりあたり1200万円という先行投資が安いか高いか?ローリスクなのかハイリスクなのか?という判断を迫られているということになります。

いかがですか?
これからシューカツ(就職活動)をはじめるみなさま!

みなさまが企業のTOPとして、あるいは人事・採用担当者の立場になったとして「3年後に成功する確率が50%以下」の案件に1200万円もの金額を先行投資するかいなかを即答できますか?

即答するのは難しいですよね・・・きっと。
だからこそ、そこに大きなヒントが隠されているのです。    <つづく>


シューカツ(就活)について考える<その22>


<関連ブログ>

・シリーズ/シューカツ(就活)について考える(その1~22) 





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Posted by 白井 旬 at 2010年11月05日 21:55Comments(0)シューカツ(就活)について考える
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