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大学を卒業する意味って?(琉大生からのQ&A-その1・2編)

2012年12月09日

過日(2012年11月16日)に琉球大学で講義をさせていただきました。その時の内容や思いは当ブログの「講義 in 琉球大学(11月16日)で僕が伝えたかったこと」にて記させていただきました。

http://schliemann.ti-da.net/e4233405.html

その後、とても有難いことに、受講された学生のみなさまからのフィードバックが琉球大学・大角先生から届きました。そのフィードバックの中に、いくつか質問がありましたので、それに対する私なりの回答を、お礼もかねてアップしたいと思います。

2012年11月16日
国立大学法人琉球大学 専門科目 「経営組織論」、共通科目「情報メディアと創造性」
担当)特定非営利活動法人沖縄人財クラスタ研究会 代表理事 白井 旬
5つの要素×4つの視点×5つのWH=自ら創りつづける100の可能性 
1:キャリアデザイン編、2:リーダー&人材育成編、3:「強み」&「弱み」編

講義資料
http://www.human-okinawa.org/wp/img/a28ab315943f98b2e383330e7ced7519.pdf

講義フィードバック (感想・改善点・為になったこと)
http://www.human-okinawa.org/wp/img/a5b48db2d9bab593b7172586315da010.pdf


今回の講義では、3つの新たなチャレンジをしました。

1:いつも実施する最初のワークショップを実施せず、いきなりの講義でどこまで伝わるか?
2:いつも実施する双方向型(対話型)講義ではなく、一方向型(導管型)講義でどこまで伝わるか?
3:いつも実施する解説をして結論という流れではなく、結論から解説という流れでどこまで伝わるか?

今回の学生からのフィードバック(感想・改善点・為になったこと)は、この3つのチャレンジがどこまで伝わったかを判断するのに、とても良い参考になりましたし、特に改善点は今後の活動において、とても有難いものでした。早速、改善できるところは改善をスタートさせています。琉球大学の大角先生&受講生のみなさま!ありがとうございます。
以下はそのフィードバックの中にあった質問に対する回答です。

Q1:Gutsなどの人材育成の場はよくチラシなどで見ていてどういう内容なのか気になっていましたが、今回のことでより興味が増しました。その中の疑問としては「一体どのようなテーマ」でプレゼンをしているのか?また、どのように資料などを入手しているのか?ということです。一番は自分が実際にGutsに行くことがいいのでしょうが、どうしても行くことができません。是非、ほんの少しでもヒントをもらえるとうれしいです。

A1:中小企業魅力発見事業「Guts」で実施しているプレゼンの種類は、大きく3つのパターンです。

1:アイスブレイク(エンジンをかける)のための、朝一番の4~5名で実施するプレゼン。例-昨日の夜~今日の朝までで嬉しかったことなど。

2:課題の成果発表(約束を守る・さらなる課題を発見する)のための、受講生約20名の前で実施するプレゼン。例-日経MJなどを読んで気になる記事を解説するなど。

3:振り返り(自分と他者からの学びの促進)のための、受講生約20名の前で実施するプレゼン。例-本日の学び、明日の目標などの発表。

基本的には、G-PDCAサイクルを習慣化するところにポイントがあります。GとはGoalを指しています。例えば、この中小企業魅力発見事業「Guts」に参加した理由が「人見知りを直したい」ということであれば、まさしくそれがGoalになり、そのGoalにたどり着くための毎日の方法・過程・小さな目標「今日は最低3人以上に話しかけよう」がPlanになります。毎日の生活の中で、G-PDCAサイクルを回せるかを、まずは心がけてみてください。


Q2:白井さんの講義では「やるべき事」を重視すれば「やれる事」が出来て「やりたい事」が見つかるという事でしたが、私には目の前にある物・事柄が「やるべき事」なのか否かの判断がつかない場合がしばしばあります。小さな事でいえば他人に見られない部屋の掃除をするべきか否か、大きな事でいえば学問に興味は無くなったが3年間こなしてきた大学を続けるか否かです。白井さんには「やるべき事」の段階で迷った事はありませんでしたか?それとも私には北極星が無いからと道に迷っているだけでしょうか?

A2:「やるべき事」を「人から頼まれた事」「人から勧められた事」「次のステップへ進むうえで必須な事」と理解されてはいかがでしょうか?

まず「他人に見られない部屋の掃除をするべきか否か?」については、家に人を招かない段階では、自分さえ快適に過ごせるのであれば、無理をしてやる必要はないと思います。しかしながら、家に人を招かない段階でも、誰かから、あなたの為を思って「部屋をきれいにした方がいいよ」と勧められたら、「やるべき事」として捉える方が良いと思います。

次に「大きな事でいえば学問に興味は無くなったが3年間こなしてきた大学を続けるか否かです。」についてですが、まず「なぜ、学問に興味が無くなったのか?」について考える必要があるかもしれません。

その理由が「学問そのものが、将来に役に立つのかわからなくなった。だから興味が無くなった」ということでれば、その答えはこうなります。「大学で学んだことが、将来、役に立つかどうか」は誰にもわかりません。なぜなら、世の中は毎日、変化しているし、進化しているからです。私の定義では、「学問は基本的に過去を学ぶもの」だからです。ただ、確実に言えるのは、大学も含めて、学んだことを「生かそうと意識して、常に行動している人」と「生かせる機会を、ただ待っている人」では、大きく結果は違うということです。参考資料として下記の「星に願いを・・・」「重要度と緊急度の選択」をご参照ください。

<星に願いを・・・>
http://schliemann.ti-da.net/e2951414.html

<重要度と緊急度の選択>
http://schliemann.ti-da.net/e2987840.html

先日も「大学をやめようかと悩んでいる」という大学3年生の方に、「大卒と短大卒と専門卒と高卒で、基本給が違うのはなぜだと思う?」と質問をしました。4年間もかけて大学に通う意味を、自身でどう持たせるのか?私のひとつの持論(答え)として、以下のように説明をさせていただきました。

大学生は、高校生に比べると4年間、専門・短大生に比べると2年間ほど、「自分で悩み・考え、そして選択し・解決する」時間や経験が物理的に多いのではないでしょうか?その過ごした時間や苦労した経験分だけ、付加価値がついているではないでしょうか?だから、基本給が高いのではないでしょうか?

多くの企業が、頭を悩ませて、そして苦労するポイントのひとつは「人を育てること」であり、「人を育てる」うえで大切なポイントのひとつは「時間をとって経験させる」ということだと言えます。しかしながら、グローバル化が進み、日進月歩の世の中においては、正直なところ「若手社員などを、余裕を持って経験させる時間やお金が無い」という現実があったります。

逆に言えば、大学生には「物理的な時間があるし、経験できるチャンスは多い」のではないでしょうか?その大学生に与えられた「時間と機会」を、どう生かすかは、全て自分自身の意識の問題であると思います。恵まれたこの「時間と機会」を無駄にせずに、活かしていきましょう。期待しています!参考までに「成功と失敗の違い?」「人生に勇気を与える格言集 (会社・仕事・モチベーション編」ご参照ください。

<成功と失敗の違い?>
http://schliemann.ti-da.net/e3130216.html

<人生に勇気を与える格言集 (会社・仕事・モチベーション編)>
http://schliemann.ti-da.net/e3305308.html

大学を卒業する意味って?(琉大生からのQ&A-その1・2編)


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Posted by 白井 旬 at 2012年12月09日 22:25Comments(0)キャリア教育・就職支援・人材育成
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