シューカツ(就活)について考える <その5>
2010年01月18日
前回(その4)で白井が考えるシューカツ(就活)の定義の
無料で誰にも警戒されず
① 企業間をはじめとする世の中(=社会)の仕組みを理解する期間。
② 自分自身の人間性を理解し社会人として必要な基礎体力をつける期間。
③ 自分自身と社会の輝かしい未来を切り開くための道しるべとなる
Vision(理念)とMission(使命)を考えぬく期間。
のうち「① 企業間をはじめとする世の中(=社会)の仕組みを理解する期間」について、
合同企業説明会会場における「沖縄の学生の多くが陥りがちな5つの特徴(間違い)」
A-午前中から開催の場合でもお昼過ぎや終了間際に来る。
B-友人と一緒に行動したり休憩ゾーンで談笑をしている。
C-人気企業のブースに集中する。
D-自分の知っている企業・業界や好きな企業・業界のブースにしか訪問しない。
E-訪問する企業・業界や出展している企業・業界について予習をしてきていない。
の「A-午前中から開催の場合でもお昼過ぎや終了間際に来る」について説明しましたが、
今回は「B-友人と一緒に行動したり休憩ゾーンで談笑をしている」についてです。
まず、学生時代の友人やサークル・ゼミの仲間と
会社でいう同僚(同じ会社の社員)は根本的に違うということを理解する必要があります。
学生時代は、
趣味や嗜好が同じメンバーだったり、
学力レベルがほとんど同じだったりと、
気が合う可能性が高い仲間と一緒にいるのが普通です。
自分とは違うゾーンやレベルにある人々と、
わざわざ気を遣ってまで、一緒にいる必要はありません。
それはなぜか?
学生のみなさんは自らお金を払って、
学生という時間と空間と身分を買っているからです。
つまり権利の購入者なのですから、
法に触れなければ、その権利をどう使おうが自由です。
お金と時間があれば、その権利を行使し続けて、8年間で大学を卒業するもよし、
他に好きなことが見つかれば、その権利を放棄して、途中で大学を辞めるもよしです。
ところが社会人となるとどうでしょうか?
会社に自らがお金を払うのではなく、
自らの労働の成果として、給与という形でお金を貰うのです。
4年間で仕上げないといけないプロジェクトを、8年間もかけて仕上げたり、
他の部署で面白そうな仕事をやっているからと、今の部署を放棄して異動は出来ません。
厳しいようですが、学生と社会人とでは立場が一転します。
そして何より、
出身も北海道~沖縄まで(あるいは世界中)
年齢も10・20代~60・70代まで、
業種も企画・開発~営業・経理~総務・人事までと
多種多様な人々が、協力しあってひとつのチームとして仕事をしていかなくてはなりません。
これは先の 「4つの(じんざい)とは?(1月14日付け)」 で
述べたのと同じことであり、それが出来ない人は、自分で起業するしかないでしょう。
企業は新卒を採用しようとする場合、
近い将来に「人財」になりうる可能性のある、
素直で懸命な「人材」を選ぶ傾向にあります。
簡単にいえば、
一緒に仕事をしてみたい「人材」
将来が楽しみで育ててみたい「人材」です。
ということは、合同企業説明会で
「友人と一緒に行動したり、休憩ゾーンで談笑をしている」ような学生は、
企業の方々の目にどう映るでしょうか?
会社の説明をしているのに
後ろのほうで楽しく談笑している学生に
「感じのいい子だから、一緒に仕事がしてみたいな」と思うでしょうか?
友人2・3人でブースをいったりきたり
友人に連れられて来ただけで、自分は興味がなさそうにしている学生に
「一生懸命な感じがするから、育ててあげたくなるな」と思うでしょうか?
答えは、もちろん “NO” です。
学生のみなさんの中には
「広い説明会の会場で、人も多いのに、判るわけがないよ!」
「合同企業説明会でなく、会社の単体説明会では真面目に聞きますよ!」
と思う方もいらっしゃるかもしれません。
しかしながら、
こちらの答えも “NO” です。
合同企業説明会に会場入りするのは
人事・総務の採用担当者だったり、営業部長だったり、
あるいは会社が期待する若手のリーダーだったりします。
こういった職種や立場にある方々は、
人の顔を覚えるように自然と訓練されていきますし
遠くで話している内容も口の動き・表情でほぼ判別できるようになっています。
広い合同企業説明会の会場で、どれだけ多くの学生がいても
欲しい「人材」と欲しくない「人在」「人罪」は自然と頭にインプットされます。
企業は
「時として友人ばかりと群れず、いかなる時でも懸命な学生」を求めているのです。
<つづく>
<シューカツ(就活)について考える その6へ→>
<←シューカツ(就活)について考える その4へ>
無料で誰にも警戒されず
① 企業間をはじめとする世の中(=社会)の仕組みを理解する期間。
② 自分自身の人間性を理解し社会人として必要な基礎体力をつける期間。
③ 自分自身と社会の輝かしい未来を切り開くための道しるべとなる
Vision(理念)とMission(使命)を考えぬく期間。
のうち「① 企業間をはじめとする世の中(=社会)の仕組みを理解する期間」について、
合同企業説明会会場における「沖縄の学生の多くが陥りがちな5つの特徴(間違い)」
A-午前中から開催の場合でもお昼過ぎや終了間際に来る。
B-友人と一緒に行動したり休憩ゾーンで談笑をしている。
C-人気企業のブースに集中する。
D-自分の知っている企業・業界や好きな企業・業界のブースにしか訪問しない。
E-訪問する企業・業界や出展している企業・業界について予習をしてきていない。
の「A-午前中から開催の場合でもお昼過ぎや終了間際に来る」について説明しましたが、
今回は「B-友人と一緒に行動したり休憩ゾーンで談笑をしている」についてです。
まず、学生時代の友人やサークル・ゼミの仲間と
会社でいう同僚(同じ会社の社員)は根本的に違うということを理解する必要があります。
学生時代は、
趣味や嗜好が同じメンバーだったり、
学力レベルがほとんど同じだったりと、
気が合う可能性が高い仲間と一緒にいるのが普通です。
自分とは違うゾーンやレベルにある人々と、
わざわざ気を遣ってまで、一緒にいる必要はありません。
それはなぜか?
学生のみなさんは自らお金を払って、
学生という時間と空間と身分を買っているからです。
つまり権利の購入者なのですから、
法に触れなければ、その権利をどう使おうが自由です。
お金と時間があれば、その権利を行使し続けて、8年間で大学を卒業するもよし、
他に好きなことが見つかれば、その権利を放棄して、途中で大学を辞めるもよしです。
ところが社会人となるとどうでしょうか?
会社に自らがお金を払うのではなく、
自らの労働の成果として、給与という形でお金を貰うのです。
4年間で仕上げないといけないプロジェクトを、8年間もかけて仕上げたり、
他の部署で面白そうな仕事をやっているからと、今の部署を放棄して異動は出来ません。
厳しいようですが、学生と社会人とでは立場が一転します。
そして何より、
出身も北海道~沖縄まで(あるいは世界中)
年齢も10・20代~60・70代まで、
業種も企画・開発~営業・経理~総務・人事までと
多種多様な人々が、協力しあってひとつのチームとして仕事をしていかなくてはなりません。
これは先の 「4つの(じんざい)とは?(1月14日付け)」 で
述べたのと同じことであり、それが出来ない人は、自分で起業するしかないでしょう。
企業は新卒を採用しようとする場合、
近い将来に「人財」になりうる可能性のある、
素直で懸命な「人材」を選ぶ傾向にあります。
簡単にいえば、
一緒に仕事をしてみたい「人材」
将来が楽しみで育ててみたい「人材」です。
ということは、合同企業説明会で
「友人と一緒に行動したり、休憩ゾーンで談笑をしている」ような学生は、
企業の方々の目にどう映るでしょうか?
会社の説明をしているのに
後ろのほうで楽しく談笑している学生に
「感じのいい子だから、一緒に仕事がしてみたいな」と思うでしょうか?
友人2・3人でブースをいったりきたり
友人に連れられて来ただけで、自分は興味がなさそうにしている学生に
「一生懸命な感じがするから、育ててあげたくなるな」と思うでしょうか?
答えは、もちろん “NO” です。
学生のみなさんの中には
「広い説明会の会場で、人も多いのに、判るわけがないよ!」
「合同企業説明会でなく、会社の単体説明会では真面目に聞きますよ!」
と思う方もいらっしゃるかもしれません。
しかしながら、
こちらの答えも “NO” です。
合同企業説明会に会場入りするのは
人事・総務の採用担当者だったり、営業部長だったり、
あるいは会社が期待する若手のリーダーだったりします。
こういった職種や立場にある方々は、
人の顔を覚えるように自然と訓練されていきますし
遠くで話している内容も口の動き・表情でほぼ判別できるようになっています。
広い合同企業説明会の会場で、どれだけ多くの学生がいても
欲しい「人材」と欲しくない「人在」「人罪」は自然と頭にインプットされます。
企業は
「時として友人ばかりと群れず、いかなる時でも懸命な学生」を求めているのです。
<つづく>
<シューカツ(就活)について考える その6へ→>
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Posted by 白井 旬 at 2010年01月18日 12:05Comments(0)
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