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サービスとホスピタリティは違うの?-その2-

2010年02月17日

前回(2010年01月22日)の
「サービスとホスピタリティは違うの?-その1-」 について
サービス業の方、IT関連の方、農業法人の方、シューカツ中の学生さんなど
業種・業界・年代・役職も幅広く、ほんとうに様々な方からの反響を頂戴しました。


「IT業界にも言えることは・・・・」
「わかっているつもりですが・・・」
「ホテルを目指しているので・・・」


その中でも、
マネジメント層のみなさまからの
反響が特に大きかったように思います。


「具体的な事例はありますか・・・」
「スタッフに違いを教えるには・・・」
「高付加価値サービスとの違いは・・・」


今回以降で、「サービス」 と 「ホスピタリティ」 の違いについて
くわしく説明をしてまいりますが、今日は、その肝(きも)となる
サービスマネジメントを確立したカール・アルブレヒトが定めた
「サービスの価値の4段階」 の基礎となる公式をご紹介いたします。


サービスとホスピタリティは違うの?-その2-


ご覧のとおり、
いたってシンプルな公式。です。
あまりにシンプルすぎる公式ですので、
より分かりやすくお伝えしたいと思います。

「価値」 = 満足度やブランドと考えてみてください。これが高いとリピートします。
「品質」 = 美味しい。心地よい。使い勝手が良い。接客が良い。あるいはその逆など。
「価格」 = これはそのものズバリ。消費者やサービスを受ける側が払う金額を意味します。

さらに 「価値」 には、次の4段階があります。
「基本価値」 →  「期待価値」 →  「願望価値」 →  「予想外価値」 です。

「基本価値」 = 商品・サービスとして基本となる範囲。
「期待価値」 = これぐらいは当然に期待するという範囲。
「願望価値」 = こんなことしてくれたら嬉しいなという願望の範囲。
「予想外価値」 = え!そんなに?本当に?という予想を超える範囲。 


サービスとホスピタリティは違うの?-その2-


ここで改めて公式を確認をすると
「価値」 は 「品質」 ÷ 「価格」 となりますから、

「価値」 を 「基本価値」→「期待価値」→
       「願望価値」→ 「予想外価値」へと移行させていくためには

「品質」 は同じで 「価格」 を下げるか
「価格」 は同じで 「品質」 を上げるか のどちらかの戦略をとることになります。

その戦略の分かりやすい例として、
ここ10年で急成長を遂げた100円ショップがあります。

100円ショップが出来た当初は、
まさに 「安かろう悪かろう」 といった状況で
黒のサインペンを公式に当てはめるとするならば

「字が書ける(基本価値)」
「字が数十回書ける(期待値価値)」 

のレベルで50回も書いていると、
インクが切れてかすれてしまい書けなくなるというものでした。

それから時代とともに、100円ショップを展開する各社が、
自社開発・大量生産・デザイン力強化などの企業努力を続けたことにより。

「普通のペンと変わらず何百回と使える(願望価値)」
「指にフィットするデザインで使いやすい(願望価値)」

「黒だけでなく赤も青も入って100円なの?(予想外価値)」
「ペンにシャチハタがついていて印鑑もおせるの?(予想外価値)」

と品質が高まり、結果として価値も高まったのです。
こうなると消費者は100円ショップを評価し、そしてリピートするようになるのです。


サービスとホスピタリティは違うの?-その2-


上記の「サービスの価値」の基本となる公式と
「基本価値」 「期待価値」「願望価値」 「予想外価値」の
4段階についてご理解いただけましたか?

次回以降は、飲食店やホテルを一例として、
より一層に掘り下げて、お伝えしたいと思います。


<つづく>


サービスとホスピタリティは違うの?-その2-


<関連ブログ>
・何とかしよう沖縄経済 「約束を守る」 が第一歩 (2009年11月28日)

・サービスとホスピタリティは違うの?-その1-(2010年01月22日)





 



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Posted by 白井 旬 at 2010年02月17日 12:05Comments(0)営業支援・地域活性化支援
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