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全会一致の恐ろしさ

2010年09月10日

みなさまは「全会一致は不採決」という言葉をご存知ですか?

これはユダヤ教の叡智とも言える教えで、「全会一致・全員賛成の時は、きちんと議論がなされていないことが多く、リスクをきちんと把握できていない可能性が高い」というものです。

昨年の「もしドラ」ブームで、一般の方々にも馴染みが深くなった「マネジメントの父」と評されるP・F・ドラッカーも「満場一致なら決定すべきではない。正しい決定は相反する意見や異なる視点の衝突から生まれる。したがって必要なのは、意見の一致ではなく不一致であり、全員の意見が一致した場合は決定すべきではない」と言っています。

人事においても、毎年同じカラーの社員を採用し続けると、考え方や行動が画一的になり、変化が激しい現在においては、特にリスクが高まるため、年によって採用したい人材のイメージ・カラーを変えたり、10人のうち2~3人は異端児を入れるというのが常套手段です。


全会一致の恐ろしさ


日本では会議というと「全会一致」という結果を好む傾向にあるようですが、本当のところは、会議というプロセスを経ることで、様々な機会と脅威を会議の参加者がきちんと把握をし、強みとチャンスは最大限に、弱みとリスクは最小限にすることこそが大切なのです。

みなさまの体験として、長時間にわたる会議で「全会一致」したのに、売上が伸びなかった。大きなトラブルに発展した。なぜかうまくいかない。といったことがある場合は、もう一度、P・F・ドラッカーの「満場一致なら決定すべきではない。正しい決定は相反する意見や異なる視点の衝突から生まれる。したがって必要なのは、意見の一致ではなく不一致であり、全員の意見が一致した場合は決定すべきではない」という言葉に照らし合わせて振返ってみると、どこかに解決の糸口がみつかるかもしれません。


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Posted by 白井 旬 at 2010年09月10日 20:05Comments(0)営業支援・地域活性化支援
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