シュリーマンの 「まちづくり・ひとづくり・ものづくり」ブログ・・・

ＴＮＰといえば、岡田准一さんが主演している「ダイハツＭＯＶＥ」のコマーシャルで、当然のごとく使われている「低燃費」の略語ですが、2012年度「就職人気企業ランキング」においてはＴＮＰならぬ「ＤＮＰ」が注目を浴びているそうです。

この「ＤＮＰ」の注目ぶりについては、日経ビジネス（2011年01月31日号）中のリポート記事「就職先はリスク回避型に」に掲載されていた情報なのですが、とても興味深い内容でしたので、みなさまにもご紹介したいと思います。

実はこの「ＤＮＰ」ですが、日経ビジネスと楽天みんなの就職活動日記とが共同で行った2012年度「就職人気企業ランキング」調査において、伊藤忠商事、三菱東京ＵＦＪ銀行、全日本空輸（ＡＮＡ）などに続いて、堂々の８位に入っているのです。

はて？「ＤＮＰ」と思われた方もいらっしゃるかもしれませんが・・・
この注目を浴びている「ＤＮＰ」とは大日本印刷株式会社のことなのです。

2010年01月23日のブログ「シューカツ（就活）について考える　＜その６＞」にも記しましたが、このような学生を対象にした人気企業ランキングでは、一般消費者（学生含む）に馴染み深い企業。つまりは Ｂ to Ｃ 企業になる傾向が強く、あまり目に触れることのない裏方的な Ｂ to Ｂ 企業　がランキング上位に食い込むのは稀なケースだと思います。

日経ビジネスの記事によれば、明治グループ（明治製菓・明治乳業）や味の素の食品系企業もそれぞれ４位と１０位に躍進し「不況に強い食品系」「不況の時には安定志向」を如実に表した結果となっているそうで、その延長線上として、華やかなイメージのある Ｂ to Ｃ 企業だけでなく、隠れた安定性を求めて Ｂ to Ｂ 企業にも学生人気が高まっているのではないかとも記されています。

そのような流れの中で、特に「ＤＮＰ」こと大日本印刷株式会社は、年次の若い社員数人でプロジェクトチームを発足。スマートフォンやツイッターなど時代にあわせた手法を駆使し、企業情報の発信・開示を積極的に行ってきました。それが功を奏して2010年9月末に開始したツイッターでは、３ヶ月後の１２月にはフォロワーが約2000人にのぼるなどの新たな動きをみせているようです。

とかく、大企業や Ｂ to Ｃ 企業ばかりに集中する新卒学生の就職人気企業ランキングですが、ＤＮＰ（大日本印刷）のように、やり方次第で中小企業やＢ to Ｂ 企業にも、優秀な学生を採用するチャンスが広がるという世の中になったというのは、良い流れなのかもしれませんね。






＜関連ブログ＞

・シューカツ（就活）について考える　＜その６＞　（2010年01月23日）