シュリーマンの 「まちづくり・ひとづくり・ものづくり」ブログ・・・

講義で寄せられた質問等が多くありますが、
残念ながら時間内で回答できなかったものもあります。
そういったものを当ブログで回答してまいります。


Ｑ１０：白井さんは学生への支援をとても積極的に行っている方だと伺っているのですが、なぜそういった活動をメインに行っているのでしょうか？学生時代に十分なキャリア指導を受けなかった、企業で採用担当だった、沖縄の学生の現状を見てキャリア支援が必要だと考えた。など何かターニングポイントとなるようなエピソードがあれば聞きたいです。


Ａ１０：
簡単に言うと１月３日に書いた 　「なぜ営業から人材育成に？／学生Ｑ＆Ａ（ＮＯ－６）」 の理由が半分と、高校・大学時代の体験（ターニングポイント）が半分といったところです。今日はその高校・大学時代の体験（ターニングポイント）の－１－（高校時代編）ついて、詳しく説明をいたします。

私は兵庫県立舞子高等学校の卒業生です。

入試制度や学校の評価は時代で変わりますので、今のランクは知りませんが、
私が高校入試をしていた１９９０年当時の県下Ｎｏ１高校は灘高校です。
灘高校は、全国的に見ても３本の指に入るぐらいのトップレベルの学校だと思います。

灘高校や中高一貫の進学私立高校を除いて、
神戸市民（第３学区だったかな？）が一般的に考える県立普通科のランクでは、
長田高校・星稜高校・北須磨高校・舞子高校・伊川谷北高校・伊川谷高校でした。


時は春、めでたく舞子高校に入学してすぐのことでした。


私はこの高校のランクによって、
服装・制服の制度（＝校則）が、
おそらく異なっているという事実に気付きました。
（※おそらくと書いたのは、自分でそう思っただけ。高校の先生には確認をとっていません）

長田や星稜などの上位高は私服で、それ以外は制服でした。

記憶が定かではありませんが、上位高に行った中学時代の同級生に聞くと
「入学式や始業式とか区切りの日とかは制服やけど、あとは基本的に自由やで。でも私服やと、お金もかかって大変やし、お洒落にも気つかわなあかんしなー・・・。逆に無頓着なやつもおるけどな・・・（笑）」といったようなニュアンスで話をしていました。


かたや、私服の上位高校以外の生徒に聞くと、「うちらの学校なんか、髪型にスカート。靴に靴下・・・何から何までうるさいわー。生徒指導の先生なんか、定規まで持って校門に仁王立ちやねんで。もっと勉強しとけばよかった・・・」





その時、１５歳の少年・白井旬は痛切に感じました。
「長田や星稜の生徒は、大人として扱われている・・・」と。

つまり・・・
君たちは、神戸や兵庫のそして日本のリーダーになる資質がある。
だから、服装については口出ししない。
我が校として、そして若きリーダーとして相応しい振る舞いを自分で考えなさい。


もしかすると、この１５歳の少年の考え方は
短絡的で間違っていたのかもしれませんが、
自分の人生の中でもかなりの衝撃を受けた出来事でした。


そして
「そうか！自由というのは、自分で勝ち取るんやな」
「自由というのは、自主・自律できるやつに、自然に与えられるんやな」と、
考えるようになりました。


そんなある日のこと、ふと我が校について考えてみると・・・
「入学式では脅されたけど、そないに厳しないなー・・・」
「遅刻はめっちゃうるさいけど、先輩の服を見ても、ある程度、自由な感じがあるなー」


そして、１５歳の少年・白井旬は、かなりの拡大解釈をして
「もしかして、舞子の先生たちは、僕らを大人扱いしてるん？」
「中の上クラス程度の君たちが、人生で成功する秘訣は、自主・自律だよ！」と
エールを送ってくれていると勘違い・・・


今、思うとかなりめでたいやつです。


それ以来というもの、

自主－自らが主体となって考え行動する。
自律－自らをコントロールしＴＰＯに対応する。　

を常に考えるようになりました。
特に大学に入ってからは一層に・・・。


＜つづく＞


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