てぃーだブログ › シュリーマンの 「まちづくり・ひとづくり・ものづくり」ブログ・・・ › お薦めの書籍・場所・品もの › キレる子供とセロトニンの関係性

キレる子供とセロトニンの関係性

2010年10月22日

昨晩は、沖縄県と社団法人沖縄県薬剤師会の主催による「くすりと健康フェア」に参加してきました。

今までは、気になっている分野ではあったのですが、強く関心を寄せるということはありませんでした。しかしながら、ここ最近、CDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー)資格や両親が高齢になっていることもあり「身体やメンタルの健康」について自然に意識がいくようになりました。

今回は、東邦大学医学部総合生理学教授である有田秀穂先生が特別講演で「セロトニン」という化学物質について詳しくかつ丁寧に説明してくださり、とても参考になることが多かったので、当ブログでみなさまと共有をしていければと思います。

有田秀穂先生の著書「認知症介護はセロトニンで楽になる」「セロトニン欠乏脳~キレる脳・鬱の脳をきたえなおす」のタイトルにもあるように「セロトニン」という化学物質はとても大切だそうです。


キレる子供とセロトニンの関係性


※心の三原色
-ドーパミン神経(中脳副側被蓋)/快の情動回路・薬物依存症
-ノルアドレナリン神経(青斑核)/不快なストレス反応・不安
-セロトニン神経(縫線核)/平常心・中庸

ドーパミンもノルアドレナリンも、過剰となると人間にとって好ましくない状態を招く。それを抑制できるのがセロトニンである。セロトニンが増加・活性していると、舞い上がりもせず不安にもならず平常な心でいることが出来る。セロトニンが減少・停滞しているとその逆の現象となる。


※縫線核セロトニン神経活動の活性化
-歩行リズム運動
-咀嚼リズム運動
-呼吸リズム運動

縫線核セロトニン神経活動は歩行運動などによって発射頻度を増強させることができる。日常生活に意識的なリズム運動を取り入れることでセロトニン神経を鍛えることができる。例えば、座禅の呼吸・読経・ウォーキング・ジョギング・スクワット・自転車エルゴメーター・ガムを噛む・フラダンス・歌を唄う・・・など。


※交感神経と副交感神経
-夜型の生活がセロトニンの減少・停滞の悪循環。
-セロトニンの減少・停滞がメラトニンの減少・停滞。
-メラトニンの減少・停滞が副交感神経への働きかけを弱くする。

太陽の光を浴び、歩行・咀嚼・呼吸などのリズム活動をしていれば、セロトニンは増加・活性する。メラトニンはその原料となるセロトニンが増加すれば増加する。メラトニンが増加すれば副交感神経に活発に働きかけを行い入眠しやすくなる。例えば、小さい子供が外で遊んだ日は、夕食後すぐに眠くなる。といったこと。遊んだ疲れ+メラトニンによる働きかけ。


キレる子供とセロトニンの関係性


この他にも「メラトニンによる老化防止」「グルーミングによる心の安定」など、参考になることばかりで、1日分のブログのスペースでは書ききれませんので、随時アップしていきたいと思います。

全体として「日の出とともに起き、日の入りとともに寝て」という生活をしていれば、何の問題もなかった人間の心と体の構造ですが、便利さ快適さを追求するあまり、そのバランスを崩しているように思います。

とはいっても、今更、昔の生活環境に戻るというのは物理的にも精神的にも、難しいことと思います。まずは、身近なことから出来ることとして「早ね・早おき・朝ごはん」+「適度な運動」を推奨していきましょう!

有田秀穂先生も「3ヶ月続けることが出来れば、改善が見られる」とおっしゃていました。「3日坊主」の私としては、耳が痛いところではありますが・・・。


※セロトニン(出展:wikipedia)
セロトニン (serotonin, 5-hydroxytryptamine, 5-HT) はモノアミン神経伝達物質で視床下部や大脳基底核、延髄の縫線核などに高濃度に分布しているトリプタミン誘導体の一種である。メラトニンはセロトニンから合成される。

※人体におけるセロトニン(出展:wikipedia)
セロトニンはヒトを含む動植物に一般的に含まれる化学物質で、トリプトファンから生合成される。人体中には約10ミリグラムのセロトニンが存在しており、そのうちの90%は小腸の粘膜にあるクロム親和細胞(EC細胞とも呼ばれる)内にある。クロム親和細胞はセロトニンを合成する能力を持っており、ここで合成されたセロトニンは腸などの筋肉に作用し、消化管の運動に大きく関係している。ここで合成されたセロトニンの一部(総量の約8%)は血小板に取り込まれ、血中で必要に応じて用いられる。
残りの2%のセロトニンは中枢神経系にあり、これらが人間の精神活動に大きく影響している。日常生活から、うつ病や神経症などの精神疾患(無論全てではない)に至るまでセロトニンの影響が注目されるようになり、近年では、セロトニン系に作用する薬物を用いることによって、これらの疾病を治療することができるようになった。主な薬物に SSRI や SNRI があり、両者共シナプスから放出されたセロトニンの再吸収を阻害する事により、症状を改善する。片頭痛の原因の一つとして知られている(過剰分泌により発症すると見られている)。
日本ではセロトニンはその効果の大きさから、疑似科学や代替医療の用語としてもしばしば登場する。幻覚を起こすリゼルギン酸ジエチルアミド (LSD) はセロトニンの作用を阻害する。



<関連ブログ>

・無理なく!スロージョギング!でダイエット (2010年01月08日)

・脳に悪い7つの習慣(2010年06月14日)

・高知に学ぶ基礎の大切さ(2010年09月09日)














同じカテゴリー(お薦めの書籍・場所・品もの)の記事
Posted by 白井 旬 at 2010年10月22日 12:45Comments(0)お薦めの書籍・場所・品もの
[公開]
[非公開]
※管理人のみ管理画面から確認することができます。
[公開]
[公開]
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。